いろいろな栄養管理法

食品交換表、食品5色バランス健康法、3群点数法、4群点数法、食事バランスガイド、一日30品目を目安にする方法…
栄養管理をする為に考え出された方法は、色々あります。



【食品交換表】とは、日本糖尿病協会が昭和40年9月以来、発行している「糖尿病食事療法のための食品交換表」のことです。
ここで提唱されている考え方は、糖尿病の患者だけでなく、健康な人にとってもバランスのとれた、健康的な食生活を送るためにも指針となります。

食品交換表では、食物を6種類(調味料を入れると7種類)にざっくりと分類、それぞれを80kcalで1単位として、 カテゴリーごとに、一日の目標摂取カロリー(年齢・性別・活動量によって違います)のうち、どの位の割合で採るのが理想的か表記されています。
例えば、一日に18単位=1440キロカロリーを摂取する人なら、その内の9単位=720キロカロリーは表1の食品から採ると良いバランスと言えます。

この720キロカロリーは、お米でも、パンでも、麺類でも何でも、表1の食品の中から組み合わせれば良いわけです。
同じ分類の中の同じ単位量の食材なら、自由に交換して食卓の多様化が図れる。これが食品交換表の名前の由来です。



【食品5色バランス健康法】とは、東洋思想に陰陽五行という考え方がありますが、これを現代風にアレンジして 食材を赤・黄・緑・白・黒の5色に振り分け、各色の食品を毎回食事に取り入れることを奨める方法です。
ほぼ見た目の色で分けて行くので、トマトと牛肉が同じ赤に入っていたり、ミソとカボチャとゆずが黄色に分類されていたりと、 義務教育の家庭科で習ってきたのとは、だいぶ勝手が違い、面食らいますが、要は彩り豊かな食卓を目指すことで、 結果的に30品目に近いメニューにする、ということのようです。

栄養士の杉本恵子先生のホームページでは、この食品5色バランス健康法に基づいて簡単に食事のバランスをチェックできる チェックシートがありますので、興味がおありの方は、トライしてみてください。



【3群点数法】とは、食材を赤・緑・黄の3色に分類し(タンパク源の赤、ビタミン・ミネラル源の緑・エネルギー源の黄)、 各食材ごとに80kcal分を1として、年齢・性別に応じて必要なエネルギー量を各色からまんべんなく採れるように計算する計算方法です。



【4群点数法】とは、食材を4群に分類し(牛乳・乳製品及び卵の1群、1群以外のタンパク源の2群、 ビタミン・ミネラル源の3群・エネルギー源の4群)、各食材ごとに80kcal分を1点として、 年齢・性別に応じて必要なエネルギー量を各色からまんべんなく採れるように計算する計算方法です。



【食事バランスガイド】農林水産省と厚生労働省が、平成17年6月に決定した健康的な食生活の実現のための指針。

食事を5群4段のコマに見立てて、下から、一段目が果物2つ+牛乳・乳製品、2段目が主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、
3段目が副菜(野菜・きのこ・芋・海藻)、4段目が主食(ごはん・パン・麺)、そのコマの上に運動をしている人
コマの芯には水分といったイラストで健康的な食生活の為の基本的な食事バランスを計算できるように工夫されています。



【一日30品目】1985年に、旧厚生省が発表した「健康づくりのための食生活指針」で、呼びかけられた方法だそうです。
一日に30品目(基本的には調味料は数えない、料理は、各材料をそれぞれ1品目と数える、同じ材料は何回出てきても、1品目)
を摂るつもりで、6群にわけた食品からいろいろな食材を選べば、結果としてだいたいバランスがとれるはず……。という考え方のようです。
ちなみに2000年に改訂された厚生労働省の食生活指針では、一日30品目はなくなっています。
30という数字を絶対視して食べ過ぎたりする弊害があったので、数字は使わないことにしたそうです。

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